ジョッシュ・リッピによる『Singing Sands』各曲解説

1. Starlight Lullaby

アルバムの中で最初にレコーディングしたのがこの曲なんだけど、この曲がアルバムの方向性を決定付けたんだ。

2. Expanding Night

この曲ではバリトン・ギターを使っているんだけど、音色がすごくカッコよくて、いかにも西部劇っぽいサウンドだね。この楽器は、このアルバムにおいて主役になったよ。

3. Twilight

この曲は僕の誕生日にレコーディングしたからすごく思い出に残ったんだけど、トミーと僕の世界観が融合して、ロス・デイズのサウンドを決定づける曲になった。TGのトレードマークとも言えるスタイルも入っているけど、僕の要素が入ることで、トミーがソロ・アルバムでは作らないようなサウンドに仕上がった。トミーのライヴでは、僕がいつもベースを演奏しているけど、この曲ではトミーがベースを演奏したのも良かった。

4. Floating Fire

人里離れた場所にいる時の孤独感を凝縮した内省的な曲。

5. Traveling Light

この曲でトミーがペンキの缶を叩いているんだ。映画のワンシーンのような曲。

6. Below the Black Canopy

トミーは第一にベーシストなんだ。彼はたまたまベースを演奏し始めて、僕がレコーディングしたんだけど、そのあとは二人で演奏を重ねていった。

7. Painted Hills

砂漠には瞑想的な空気感があって、それをこの曲で表現したかった。コヨーテも含めてね。

8. Broken Plains

砂漠にユッカマンと呼ばれる獣人がいるとされているんだけど、それを表現した曲。

9. Wonder Valley

人里離れた場所にはタイムレスな感覚があるから、オールディーズっぽい曲に仕上げたんだ。

10. Agua Morena

TGらしい躍動感のあるグルーヴが特徴的なんだけど、砂漠のサウンドトラックのユニークなワンシーンという雰囲気の曲。

11. Rain Shadow

ワンダーヴァレーの家のオーナー、リッチ・グッドはザ・サイケデリック・ファーズのギタリストでもあるんだけど、深夜のジャム・セッションから生まれたこの不気味な曲でギターを演奏してくれた。

12. Singing Sands

映画のエンディングで、主人公が馬に乗って夕日へと向かっていくクレジット・シーンにぴったりの曲。

 

リリース情報

ロス・デイズ (トミー・ゲレロ&ジョッシュ・リッピ) シンギング・サンズ
Los Days | Singing Sands

 

TOO GOOD/RUSH PRODUCTION/OCTAVE-LAB OTLCD2531
税抜定価 : \2,400 + 税
2021 年 01 月20 日 (水) 
Photo by Claudine Gossett

 

TOMMY GUERRERO

Photo by Claudine Gossett
カリスマティックなスケーターとして世界のストリートに影響を与え、オリジナリティ溢れる サウンドで多くの支持を得ているミュージシャンでもある、真のストリート・アーティスト。 サンフランシスコ出身。伝説のスケートボード・チーム【Bones Brigade】最年少メンバーと してシーンに登場。抜群の知名度と影響力を持つオリジナル・ストリートスケーターとしてス ケートボード界で成功を収めた。その後、ミュージシャンとして音楽活動も開始。98年に発表 したデビューアルバム『Loose Grooves & Bastard Blues』がロングセラーを記録、音楽シー ンでも確かな地位を確立する。Galaxia、Moʼ Waxなどのレーベルからのリリースも含め、作品をコンスタントに発表。オリジナル・アルバムを10枚発表している。近年ではリリースの度に大規模なツアーを行い、日本でも数カ所ツアーを行い、新たなファンを獲得している。又、 日本ではキューピーのCMに書き下ろした「Mayo(It Gets Heavy)」でも有名に。日本のストリートカルチャー・シーンでも絶大な人気を誇るカリスマ的アーティスト。

 

ジョッシュ・リッピ&ザ・オーヴァータイマーズ(Josh Lippi & The Overtimers)

 ジョッシュ・リッピ&ザ・オーヴァータイマーズは、サクラメント出身のジョッシュ・リッピのソロ・プロジェクト。ジョッシュ・リッピは、ベーシストであり、女性シンガーソングライターであるKフレイのツアーとレコーディングのサポート・メンバーでもある。伝説的スケーターとミュージシャンでもあるトミー・ゲレロ、リー・ボブ&ザ・トゥルース、ザ・パーク、アメリカのトップ・ヒップホップ・アーティストであるロジック、イギリスのソウルシンガーであるアリス・ラッセルとも共演している。彼のソロ作品は、ガラージ・ロックのエネルギーが漲っており、DIY精神と労働者階級のバックグラウンドがインスピレーションとなっている。初めてフロントマンを務めたこの作品でリッピは作曲、プロデュース、レコーディングを一人で自身のサンフランシスコのスタジオで行い、楽器も殆ど一人で演奏した。2014年、トミー・ゲレロのジャパンツアーでベーシストとして初来日、翌年15年にトミー・ゲレロ、レイ・バービーと共にGREENROOM FESTIVAL ‘15に出演、東京公演ではフロントアクトを務める。18年にはレイ・バービーのジャパンツアーに参加し、FUJI ROCK FESTIVAL ‘18にも出演した。19年には、トミーゲレロと共にGREENROOM FESTIVAL ‘19に出演した。19年11月20日には、シングル “Everybody’s Crazy”をデジタル・リリース.アートワークは、カリフォルニア出身で、若い頃からスケートとサーフをして育ったトーマス・キャンベル描いている。20年3月25日にはセカンド・シングル”Float On”をリリース。2021年1月20日にThe Sacramento EPをリリースする。同日、トミーゲレロとのユニットLOS DAYのアルバム”Singing Sands ”をリリースする。