世界一やさしいラブ・ソングを歌うシンガー・ソング・ライター「斎藤誠」。
彼が自身のギターと歌のみで聴かせる、
ニュー・アルバム『ネブラスカレコード~It’s a beautiful day~』がリリースされた。
同作を携えたリリース・ツアー『春は四種の味わいで』のファイナルが、
5月12日(金)渋谷 duo MUSIC EXCHANGEで行われる。
ニュー・アルバムの話を中心に、
ツアー・ファイナルduo公演に向けての心境やプライベートな部分を伺った。
取材・文:Music For Life

 

 

「初恋天国」は、人に勧められるまで
入れる予定がなかった曲でして……。

 

ーーニュー・アルバム『ネブラスカレコード~It’s a beautiful day~』がリリースされましたが、今回のアルバムは、全編弾き語りで聴かせるセルフ・カバー・アルバムですね。

●斎藤誠(以下、斎藤):前作の「Put Your Hands Together! 幸せを呼ぶ洋楽カバー集 / 嬉し恥ずかしセルフ・カバー集」を2枚リリースしまして、カバーに関しては一度リリースしていますので、「またカバーでいいのかな?」という気持ちもありました。でも「弾き語り」というものが自分の音楽の中の一つの大切なスタイルであるし、さらにこの「ネブラスカ」というタイトルの弾き語りライブが去年20周年というタイミングでもあったので、この機会に作品として残したいと思いました。去年の9月末から時間を見つけてレコーディングしまして、先月リリースとなりました。

ーー『ネブラスカレコード~It’s a beautiful day~』の中から「初恋天国」がミュージック・ビデオ化されています。12曲からこの「初恋天国」を選ばれた理由は何だったのでしょうか?

●斎藤:実は今回、全部で16曲レコーディングしまして、その中から12曲がリリースされています。全部レコーディングが終わってから、どの曲をアルバムに入れようか絞る作業をしました。その時「初恋天国」は、人に勧められるまで入れる予定がなかった曲でして……。親しくさせてもらっているクロサワ楽器の福岡さんに「初恋天国、これいいですよ!」と薦められました。自分でもアレンジしていて想像より面白く出来ましたし、「初恋天国」っていうタイトルもキャッチーですし、来年60歳を迎えるの時に「その歳で何やってるの?」みたいなことも言われたい部分もあるので。
 元々この曲は、1996年にリリースした『Dinner』というアルバムに入っていて、そのオリジナルのバンド・バージョンがとても気に入ってるんです。だから弾き語りでやらなかったですし、ライブでもそんなにやらなかったんですね。でも最近では、毎回ライブで歌っています。福岡さんのおかげかも。

ーー全部で16曲レコーディングされ、その中から12曲選ばれた選曲の基準は何だったのでしょうか?

●斎藤:凄く自然な選曲で、1つは「一番素直にレコーディングできる、ライブで慣れている曲」が、6~7割位。もう1つが「ライブでもやったことのないアレンジで、みんなをビックリさせよう」という思いの曲が3~4割。この2つの軸を元に選曲しました。

ーー3月10日から弾き語りのツアーがありましたが、お客さんの反響や斎藤誠さん自身のツアーの感想はいかがでしょうか?

●斎藤:今回のアルバムが発売される1カ月以上前から弾き語りのツアーがありまして、お客さんにはまだ聞かせていない「ニュー・アレンジの曲」は、イントロを聴いても「まだ何の曲だろうな?」と分からないわけです。でも歌い始めると「おー!あの曲かぁ!」とリアクションがありまして、作戦成功ですよね。先程の2つの軸での選曲がバランス良く、アルバムに散りばめられたと思います。
 弾き語りのツアーの感想としては、1カ月後にこのアルバムがリリースされるという意識でやるライブは、今回ワクワク感が違いました。MCで「来月アルバム出ます!」って言えるわけです。セルフ・カバー・アルバム発売前にツアーをしたのは初めてでした。

 

実はこのツアー、全4公演それぞれ内容が違うんです。

ーー4月27日からはリリース記念ツアー「斎藤誠live ~春は四種の味わいで~」が始まりました。リリース後のツアーの感想はいかがでしょうか?

●斎藤:神戸「チキンジョージ」と名古屋「ボトムライン」を終えたんですが(5月3日取材時)、実はこのツアー、全4公演それぞれ内容が違うんです。「春は四種の味わいで」とタイトルにあるように、1公演1公演、演奏する曲や出演するメンバーが違います。その方が僕としても高い緊張感のままツアーを過ごせるだろうと思ったんです。しかしあとで考えると4種類のリハーサルがなかなか大変で……笑。神戸と名古屋は会場いっぱいに笑顔に溢れ、大盛り上がりでした。このあとの後半戦が楽しみで仕方ありません。

ーー5月12日のduo公演は、どのような公演になるでしょうか?

●斎藤:5月12日のduo公演のポイントは、このバンド・メンバー全員で集まりライブすることが1年振りだと言うこと。このバンド・メンバーで、年に2回位ライブしていたんですが、こんなに期間が空くことはなかったですね。1月3日にバースデー・ライブをやっているんですが、今年のバースデー・ライブはこのフル・メンバーではなかったので、5月12日のduo公演で勢揃いします。かなり賑やかなことになるんじゃないかと思います。そうなると、各メンバーが1年間色々なものを蓄えて集まってくる。メンバー7人のぶつかり合いがうまくいけばアンサンブルになり、逆になれば僕がメンバーに負けてしまう……その駆け引きが一番面白いと思います。
 これまでの3公演とは違い、7人編成のバンドサウンドになりますが、「ネブラスカレコード」をリリースしたばかりですので、弾き語りもやりたいですね。

ーー5月12日のduo公演は、どのような公演になりそうでしょうか?

●斎藤:5月12日のduo公演のポイントは、このバンド・メンバー全員で集まりライブすることが1年振りだと言うこと。このバンド・メンバーで、年に2回位ライブしていたんですが、こんなに期間が空くことはなかったですね。1月3日にバースデー・ライブをやっているんですが、今年のバースデー・ライブはこのフル・メンバーではなかったので、5月12日のduo公演で久しぶりに勢揃いします。かなり賑やかなことになるんじゃないかと思います。そうなると、各メンバーが1年間色々なものを蓄えて集まってくる。メンバー7人のぶつかり合いがうまくいけばアンサンブルになり、逆になれば僕がメンバーに負けてしまう……その駆け引きが一番面白いと思います。
 これまでの3公演とは違い、7人編成のバンドサウンドになりますが、「ネブラスカレコード」をリリースしたばかりですので、弾き語りもやりたいですね。

ネブラスカレコードって「レコード」なんだと今気づきました。

ーー今年の1月3日『斎藤誠のバースデー。365のカウントダウン!!』と今回のツアーで、Music For Lifeにて「ファブリックチケット」を制作致しました。斎藤誠さんの感想を聞かせていただければと思います。

●斎藤:デニムが凄く好きなんですよ、まずそれが嬉しいですね。(実際のファブリックチケットを見て)ネブラスカレコードって「レコード」なんだと今気づきました。よく見るとレコードの上に僕が乗っかっているんですね。1枚1枚整理番号がシリアルナンバーみたいに入っているんですね。購入されたお客さんに喜んでいただけたらと思います。

ーーMusic For Lifeではファブリックチケットなどの特典制作をしてきましたが、今後の特典制作の参考のために、斎藤誠さんのアイディアや趣味などを伺っても宜しいでしょうか?

●斎藤:朝はパン!そんなことですかね? 朝食は360日位パンですね。パンとサラダから1日が始まりますね。あとなんだろ?……風呂は朝入りますね。その分早く起きます。ファブリックチケットの制作には全然関係ないのですが、最近温泉が凄く好きになりました。頻繁には行けないですが、年7~8回位は行っていると思います。
 手ぬぐいチケット!お客さんみんな「手ぬぐいチケット」を持っていたら、すごい和風ですね。桶チケットとか……笑。僕のお客さんは、温泉好きに反応する方が多いと思いますよ。 手ぬぐいの生地だったり、手ぬぐい風のデザインにするなんてどうでしょう?

ーーありがとうございます。参考にさせて頂きます!


■開催日時
 
2017年5月12日 (金)
 18:30 OPEN / 19:00 START
 ■開催場所
 duo MUSIC EXCHANGE

 東京都渋谷区道玄坂2-14-8 O-EASTビル1F
 ●duo MUSIC EXCHANGE Webサイト
 ■チケット料金
 前売り¥6,800(税込) / 当日¥7,300(税込)
 ※ドリンク代別途必要